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究極の選択

都立高校の推薦試験が2018年1月26日と27日に実施された。試験内容は「作文」「集団討論」「個人面接」の3つ。いずれの試験も内申点に表れない個性や発想力が問われる。私は東京私塾協同組合主催の「集団討論合同練習会」に講評者として毎年参加しているが「自分が他者と異なるということに恐れを抱く生徒」が多いとの印象を強く持つ。あるいはお題に対して瞬発的に自分の意見を述べられない生徒も目立つ。当たり障りのない極めて無難な意見を述べるのみ。「私がもし女子だったらお付き合いしたいなと思える男子生徒」がとても少ない。話す内容が「つまらない」のである。「面白い」意見を言える訓練はないものかと思案し、当教室では「究極の選択ゲーム」を始めた。初日のお題は「自分の命日と自分の死に方、知りたくないのはどっち?」。やってみて大正解。みな面白い理由をあげてきちんと自分の意見を言ってくれた。毎日の楽しみがひとつ増えた。